サニー&ルージュはマイケル&フローラ夫妻と共にあるイベントに参加していた。それは「西部アニメフェア」という名のアニメイベントで会場内では同人誌即売会や声優によるステージ企画など様々なイベントが開催されており、一同は興味津津だ。

会場内の各ブースを回るサニー達、しかしそんな中事件は起きた。

同じ頃会場内では一人の男が何かを企んでいた。

(これで全員ぶっ殺してやる。)
男は手に持っていた丸い何かを投げた。すると

ドドオオオオオオオオオオン

丸い何かは大爆発を起こしたのだ。丸い何か、それは爆弾だった。突然の爆発に会場内は騒然となった。

会場内では客の避難が一斉に進められ、もちろんサニー達も出入り口付近へ避難した。
しかしそこにもあの男が現れた。そして

「死ねえオタク共!」

ドドオオオオオオオオオオン

男は群衆に向けて爆弾を投げた。周囲は血を流して倒れた客達で溢れかえり、会場内は地獄絵図と化していた。

「ざまあみやがれ!」
男は現場を見て言った。

そして男はサニー達の所に近づくと突然刃物を取り出した。
「バラバラに切り刻んでやる!」

男はそう言うとサニー達に切りかかろうとする。
しかしサニーには適うはずもなくあっという間に返り討ちにされた。

「何が気に食わないのか知らないけどこれ以上のことしたら容赦しないわよ!」
サニーは男に向かって怒鳴りつけた。

すると男はこう話した。
「俺はアニメオタクが憎いんだよ。」
男の言葉にサニーは目を丸くした。そんなサニーを尻目に男はさらに話し続けた。

「俺の名はジョッカ、アニメーターをやっていてアニメを作るのは大変だけどやりがいを感じてるんだ。けどアニオタどもはアニメーターの苦労も知らずに作画がクソだの演出がゴミだの俺らに言いがかりつけるだけで挙句の果てには制作チームへの執拗なバッシングまでしやがる。こんな奴らを野放しにしていたら俺らはストレスで死ぬかもしれねえからアニオタどもをぶっ殺してやってんだよ。」

ジョッカの動機にサニーは反論した。
「確かにそういう人もいるかも知れない。けど皆が皆そう言ってんじゃないの!そういうこと言うのはほんの一部だけであってあなたのことを良く思ってる人だってたくさんいるはずよ!」
「ケッ、馬鹿言うな!そんなの聞いたことねえよ!こっちは過酷な重労働の末完成させたアニメをタダで見て文句ばっか付けるこんな心の荒んだゴミなんかに俺の気持ちが分かるかよ!!」
声を荒らげるジョッカ。しかし彼の発言にアニメオタク達が抗議した。

「俺らを一括りにするな!」
「お前みたいな奴が荒んだ心で作ったアニメなんかなんも伝わってこねえよ!」
「悪く思ったことなんて一度もねえさ!」
次々と群集達が声を上げる中ジョッカは遂に怒りを爆発させた。

「くたばれえええええええええ!!!!!」

ジョッカは群衆に向けて次々と爆弾を投げ込んだ。群衆は血を流して倒れ、一瞬で地獄絵図と化した。そんな中マイケルとフローラは救護班を呼び、負傷者の救護に当たった。

「さあどうする?そのまま見ていればもっと死体が増えるよ。まあいい、このまま死体が山のように増えていくのを黙って見ているんだな。」
サニーをおちょくるジョッカ。そんなサニーはジョッカの残虐非道な言動に怒りを爆発させた。

「いい加減にしろおおおおおおおお!!!!!」
サニーは凄まじい力でジョッカに殴りかかった。圧倒的な威力でジョッカはその場に倒れた。

そして

ドドドドドドド

サニーのマシンガンで制圧した・・・かに見えた。

「ぶっ殺されるのは貴様の方だ!」
何とジョッカは何事もなかったかのように起き上がるとサニーに反撃をしたのだ。サニーは攻撃を押さえ込むが、ジョッカの威力は凄まじく劣勢になる。

ジョッカはほくそ笑むと強烈なパンチをお見舞いした。攻撃を受けたサニーはその場に倒れこんでしまった。

「もう終わりか?」
ジョッカはそう言うとサニーを踏みつけた。サニーは悲鳴を上げ、悶える。

「その苦しみざま実に快感だ。」
ジョッカは更に何度も踏みつけ続けた。身動きできないサニーは悶えるしかなかった。

「止めだ。」
ジョッカが止めを刺そうとした時だった。

ドゴォッ

ジョッカは突如攻撃を食らって倒れた。
サニーが起き上がるとそこに見えたのはルージュとマイケル&フローラ夫妻だった。

「みんな・・・」
サニーは思わず嬉しくなる。

三人はサニーを回復させると4人で反撃を開始した。

サニー達の攻撃は次第にジョッカを追い込んでゆく。ジョッカは反撃を試みるも4人を相手に歯が立たず劣勢になった。

「そんな攻撃で俺を倒せると思うなあああああああああ!!!!!」
断末魔とも言えるようなセリフを吐くが、なすすべもない。

そして

ドドドドドドドドドドドッ

サニー達が一斉に発射したマシンガンの攻撃でジョッカはその場に倒れた。薄れゆく意識の中ジョッカはあることを言い残した。

「アニメの制作に参加できてよかった・・・あと・・・オタクは・・・」
ジョッカはそう言い残すとそのまま動かなくなった。果たして彼の本意は何だったのだろうか?それは本人にしかわからない。

後日、マイケルの家に来ていたサニー達はトレーニングルームを見ていた。

「ルージュも頑張ってるのね。」
「もちろんよ。少しでもサニーに協力できることが一番嬉しいことなんだから。」

実はルージュは地上げ屋の一軒の後少しでもサニーに協力できるようにとフローラとマイケルに頼んで身体能力を鍛えてもらっていたのだ。サニーはそんなルージュの話を聞いてとても嬉しかったようだ。

終わり

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